人工腎臓部(透析室)が生まれ変わりました!

 京大腎臓内科・人工腎臓部は、国公立大学附属病院の中では最大規模を誇る透析室を運営し、近年増加している糖尿病・高血圧症・高脂血症などの生活習慣病による慢性腎不全の患者さんや、心疾患・悪性腫瘍など合併症治療のために本院へ入院される患者さんに対する血液透析治療を施行してまいりました。2019年末より新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の流行が続く中、免疫力の低下した血液透析患者さんの感染予防はますます重要視されています。

 この度、当透析室は、感染症対策と高度先端医療の両立を目的に行ったリノベーションにより、各種血液浄化療法に対応したTotal Kidney Care Unitとして生まれ変わりました。

今回のリノベーションの目的は、

  • 重症患者に対応可能な透析室
  • 感染対策が十分とられた透析室
  • 高度医療に対応可能な透析室

を実現することです。そのために、以下のような改装を行いました。

さまざまな重症患者さんに柔軟対応可能なスペースを確保

 さまざまな処置に対応できるようベッド間のスペースを広く取るとともに、重症ベッドはセントラルモニタによる管理を実現しました。

 圧縮空気が使用可能な重症用ベッドを4床から8床に増床し、より多くの呼吸不全を抱えた患者さんの血液浄化治療が可能となりました。

陰圧室を設置

 京大病院ではCOVID-19などの感染症罹患患者さんを受け入れているだけでなく、重症免疫不全を抱えた患者さんの治療も行っております。このような患者さんに対しても安全に血液浄化治療を行えるよう、透析室内に前室を備えた陰圧室(1室は陰陽圧切替え可能)を2室整備しました。

出張透析体制の充実

 京大人工腎臓部の特徴の一つとして、ICUなど高度医療を行う各種ケアユニットでの出張透析の施行頻度の高さが上げられます。今回の改装では、出張透析機のRO水プライミング設備を透析室内に設置し、出張透析体制の充実を行いました。

腹膜透析診察室の改装

 透析治療は血液透析だけではありません。腹腔(おなかの中)に透析液を貯留して行う腹膜透析も当院は積極的に行っております。腹膜透析診察室も今回のリノベーションで一新され、清潔で広く、プライバシーに配慮した環境になりました。