National Database (NDB) Analysis

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レセプト情報等データベースを用いた臨床研究

共同研究先講座:医療情報部(黒田 知宏 教授)
担当:平木 秀輔(医療情報部 助教)

研究内容

 本邦において、医療費は自己負担と保険給付によって支払われます。その保険給付を医療機関から保険者に請求するフォーマットは「レセプト」として知られており、平成18年度からは電子的媒体によって提出されるようになりました。そのデータは厚生労働省によりデータベース化され(レセプト情報・特定健診等情報データベース, 通称NDB)、法律に基づいてその二次的な利用が模索されています。

(参考:http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000165139.pdf


 私たちは上記データベースをサンプリングしたもの(以下サンプリングデータセット)を厚生労働省から借り受け、臨床研究に応用することを試みています。一例として、日本全国における降圧薬のクラス別使用状況を検討したところ、1/100サンプリングで75,962人に降圧薬の処方があり、その併用パターンは下図の通りでした。その他、ステロイド製剤を使用しているネフローゼ症候群患者に対する抗菌薬使用実態[1]などについても検討を進めています。検査データを含まないなどという限界はあるものの、日本全国の診療状況について悉皆性を持って検討することができ、臨床研究のツールとして有用なものであると考えられます。

京都大学医学部附属病院医療情報部のホームページもご覧下さい。

(図)サンプリングデータセットより得られた降圧薬併用パターン
(図)サンプリングデータセットより得られた降圧薬併用パターン

[1] 佐藤憲明, 平木秀輔, 内野詠一郎, 横井秀基, 奥野恭史, 黒田知宏, 柳田素子. ステロイド投与中のネフローゼ症候群患者に対する抗菌薬使用の検討. 第47回日本腎臓学会西部学術大会(2017/10/14, 岡山市)

研究グループの紹介

TMKプロジェクト ※外部サイト

長船研究室 ※外部サイト